中村雨紅のふるさと

八王子市上恩方町 〜夕焼け小焼けの里〜

   
   
 「夕焼け小焼けで 日が暮れて〜」の作詞者、中村雨紅(1897-1972)は、当時の東京府南多摩

郡恩方村の神社の子(本名 高井宮吉)として生まれました。

 東京府立青山師範学校を卒業、教員をしながら童話後に童謡を作るようになりました。野口雨情

と出会い、雨情のようになりたい気持ちから雨紅の名で作品を発表しました(1917 中村家の養子と

なる、1923-解消)。

 有名な「夕焼け小焼け」の詩(1919)は、学生時代、八王子駅から歩いて3時間以上もかけて実家

に帰るときの体験がもとになっているようです。1923年(大正12年)、草川信が曲をつけ文化楽社

の「文化楽譜−新しい童謡−」に掲載されましたが、同年の関東大震災で楽譜は出回らない内に

ほとんど燃えてしまいました。しかし、関係者が持っていた13部の楽譜をもとに、全国に広まって

いったとのことです。

   
   

「夕やけ小やけふれあいの里」 夕焼小焼館

中村雨紅展示ホール、前田真三ギャラリーなど

夕焼小焼橋・・・八王子産の野菜などの直売所あり

宿泊、キャンプ、魚釣り、ふれあい牧場、イベント会場も

   

宮尾神社・・・雨紅はこの神社の神官の子として生まれる

宮尾神社内にある夕焼の碑(歌碑)

   

神社近くで・・・上恩方地区

口留番所跡(甲州街道の裏街道だった)

   

「なんじゃもんじゃ」という看板が・・・

はや釣りをえがいた詩もあった(これはそばを流れる川)

   

少し下った力石バス停そばで

 <夕やけ小やけふれあいの里> 社団法人 八王子観光協会

 〒192-0156 東京都八王子市恩方町2030番地

 管理事務所 0426-52-3072

 宿泊施設「おおるりの家」 0426-52-4126

 <アクセス>

 ●JR八王子駅北口、京王八王子駅から 多摩バス

 陣馬高原下行きで約50分「夕焼小焼」下車

 ●八王子市追分交差点から陣馬街道へ 約30分

   
   
 はや釣り、峠の暗いこわい道、ひよどりのためにかきを残しておいたり・・・

 雨紅の童謡からは、自然の中での生活、生きものに対するやさしさが伝わってきます。

 晩年、雨紅は、自動車がたくさん走るようになり、この里も変わってしまったと言っています。

 でも、いまだ点在するノスタルジーの世界・・・ゆったりと里山の散策でもいかがですか・・・。

2004. 8.21