郡上八幡 〜 袖壁の家と水の町

岐阜県郡上市八幡町

 

'09/08/04

 待望の郡上八幡を訪ねました。梅雨が明け、夏の太陽がギラギラ照りつけるなか、まず、うなぎでパワーをつけ、観光地図を手に町を散策しました。

 

「水と暮らし」

 

 宗祇水(湧水)の水は、冷たくてミネラルがいっぱいという感じ。大通りに出る石畳の小道も情緒たっぷりでした。

 

 やなか水のこみち(美術館通り)は、水辺のポケットパークということで、川の石が敷きつめられ、モダンな水船(数段に分かれ、洗うものによって使い分ける=町内あちこちで見られる昔からの生活の知恵)なども置かれています。また、いくつかの小美術館も集まっていました。

 

 いがわこみちは寛文年間につくられた用水にそった1〇〇mほどの小道ですが、今も大切に使用されています。渓流魚や鯉も泳いでいます。町のところどころにさまざまな水場があり、人々の生活と水との深い関わりが感じられます。

郡上八幡城からの眺め

宗祇水(名水百選)

いがわこみち

やなか水のこみち(モダンな水船)

   

 小川にそって数本の水路が走り、巧みに水を引き入れているのが分かります。

 

 町内を流れる吉田川では、橋から川に飛び込む子どもたちが見られるかな?と思っていたのですが、川の水量が多かったためか、今回は見られませんでした。郡上八幡の子どもたちには、この飛び込みは、年長の子どもたちをリーダーに暗黙のルールを守って行う通過儀礼のようなものだとのこと。低い岩に始まり、段階的に高い橋(13m)からの飛び込みへチャレンジしていくようです。私の子どものころもそうでしたね。

小川にそって数本の水路が走る

吉田川(鮎釣りや子どもたちの格好の水遊び場)

「写真とっていいですか」に、はにかんで返事する子どもたち

郡上八幡旧庁舎記念館(観光案内処)

お地蔵さんの祭られた水場(柳町)

   

「歴史・文化」

 

 郡上八幡城は、400年ほど前に領主遠藤盛数が築城。昭和8年に天守閣が再建され、現在の姿に。

 山内一豊の妻・千代は、郡上初代殿様の娘だったと言われています。

   

 職人町・鍛冶屋町では、大正時代に建てられた、袖壁と紅柄格子の家並みを見ました。きれいな水の流れる水路や家々のたたずまいはとても風情があります。

職人町・鍛冶屋町近辺(1)

柳町通りの家並み

職人町・鍛冶屋町近辺(2)

   

郡上八幡博覧館(郡上踊り実演も)

 郡上八幡博覧館では、歴史・文化の展示物だけでなく、郡上踊りの実演・レクチャーも行っていました。

 郡上踊りの始まりは、400年ほど前、藩主が庶民の心の安定をはかるために踊りを奨励したことにさかのぼります。現在、踊りは「かわさき」「春駒」「三百」「ヤッチク」、最後に踊る「まつさか」など、10種類あるとのこと。

 郡上踊りは、7月初めから9月の初めまで、30夜におよび町内のどこかで行われます。特に8月13日〜16日については、多くの踊り子が集まり、夜を徹して踊り明かすそうです。

移動式の屋形のまわりを踊ります

郡上踊りの像

 

 都合で夜の郡上踊りは見られませんでした。残念!

 またの機会に・・・。

 

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