紀行  佐渡島

小木・宿根木地区

日本海航路の歴史探訪

 

佐渡島の赤泊港 新潟県寺泊から2時間の船旅 さらにバスで小木へ

 

宿根木は中世の頃から廻船業で栄えました。江戸時代に入っては、自前の船を持つ者も多く

なり、船大工や造船技術者も移住し、千石船産業の基地となりました。

 

佐渡國小木民族博物館 おとなりに千石船「白山丸」展示館

 

展示館内の「白山丸」 1858年宿根木で建造された「幸栄丸」の復元(実物大)

この地区や気仙沼の船大工の技術の結晶 船内も見学できる

 

三角家 狭い土地で工夫された家(宿根木 町並み保存地区)

 

石橋(御影石) 尾道港から千石船で石材を運搬 石工も同行

 

「日本海航路」の歴史について、理解を深めることができました。

「日本海」という言葉は、江戸末期宿根木出身の蘭学者柴田収蔵が名づけたということです。

(資料・・・佐渡國小木民俗博物館パンフレットから引用)

 

みそ工場見学

マルダイ工場内の味噌仕込蔵 樽(底直径2.62m、上3.10m、高さ2.60m 78万食分)

 

みそゲタ

 

他に、海運資料館・幸丸展示館(最後の和船)や、蓮華峰寺(重文)など訪ねました。

今度は鼓童(KODO)=和太鼓のイベントを見られたらと思います。

相川地区

金山の歴史探訪

掘られた坑道の長さ400km 佐渡から東京までの距離に相当

 

1601年に大鉱脈が発見され江戸幕府の直轄管理下になり、奉行所も置かれました。

岩盤は固く比較的崩落事故は少なかったようですが、当時は空気が悪く労働者は短命の者

が多かったといいます。最終的には1989年3月まで採掘(三菱)されていました。

 

 

 

 

 

製綱場跡

 

相川郷土博物館 金山・相川町の歴史がよくわかります

 

金山の町相川に集まってきた人々が伝え創り出してきた文化にとても興味がわきました。

遊女との心中話も・・・。じっくり時間をかけて散策したい町です。

佐渡版画村美術館(町文化財=旧裁判所) 故高橋信一さんの版画村運動を受け継ぐ

 

版画村そばにある鐘楼

 

真野・佐和田地区

流人文化探訪

島に流された人々の中には、順徳天皇(1220)・日蓮上人(1271)・世阿弥(1434)など教養・

徳・技術に優れた人々がいました。佐渡歴史伝説館では流された人々や佐渡に伝わる伝説

などハイテクロボットで説明してくれます。館内には、佐々木象堂記念館もあります。

この時、雨、雪、あられ、強風で写真を撮る気にはなれず。

佐渡には、鬼太鼓・薪能・人形・俳句・陶芸・版画・織物 など、さまざまな文化・芸能が生きて

いるようです。2日間では西北地区の一部しかまわれませんでしたが、とても有意義でした。

またじっくり行きたい島ですね。生の芸能が見たいです。

MAR.2001 Y.N.